眼科外来

流涙症(涙目)

流涙症(なみだ目)の主な原因

① 涙道閉塞

涙は、涙点→涙小管→涙嚢→鼻涙管を経て鼻腔に流れて行きます。
この流れ道に通過障害があると、涙がうまく排出されません。

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◆涙道閉塞の症状
涙の排出が悪くなると、「つねに涙があふれてくる」「涙で視界がぼやける」「目の周りの皮膚がただれる」「目やにがたまりやすい」などの症状を訴えます。涙には目の表面を潤し、乾燥を防ぐ役割の他に、目についた汚れや細菌などを殺菌する効果もあります。放っておくと涙で涙道の細菌が流されないため感染し、涙囊炎を起こすことがあります。涙囊炎の症状は、流涙、目やにが主症状ですが、急性の場合、2つの症状以外に目頭が発赤したり腫脹したり、痛みが出たりします。

◆治療

涙管チューブ挿入術 涙道内視鏡を用いて、閉塞しているところ直接観察しながら専用の涙管チューブを挿入し、涙道を再建します。
涙囊鼻腔吻合術(DCR) 閉塞部位によって涙管チューブ挿入術が行えなかったり、再発を繰り返したりなど、治療がうまくいかないこともあります。そのような場合に涙囊鼻吻合術(DCR)という手術による新しく涙道を作る方法もあります。

当院では近隣の医療機関と連携して涙道の専門治療を行っています。

 

② 結膜弛緩症

加齢の変化で結膜にしわができ、たるんでくる状態のことを言います。結膜のたるみにより眼表面の涙の分布や涙道への涙の流れが悪くなり、ドライアイを悪化させたり、流涙症をひき起こす原因になります。結膜弛緩症には手術治療があります。

③ドライアイ

「涙が出るのにドライアイ?」と不思議に思う方もいると思いますが、ドライアイは涙の分泌が減少して乾燥するだけではなく、涙の質的な問題も含まれています。目の表面が乾いていると、目の中にゴミが残ったり傷がつきやすくなります。この状態が続くと、風などの刺激により反射的に涙が出てきてしまいます。「風に当たると涙が出る」という方はドライアイの可能性があるかもしれません。

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