NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)は、今日最も注目されている抗老化候補物質のひとつです。
以前、慶應義塾大学で行われたAging Forum2014の講演で、ワシントン大学の今井眞一郎教授から「Hypothalamic regulation of physiological rhythm, aging, and longevity in mammals」、またハーバード大学のデビット・シンクレア教授から「Modulating NAD levels to reverse aging and treat age-related diseases」を聴きました。
講演では、視床下部においてNAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)が、長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子SIRT1を活性化させ、加齢による身体的な変化を遅らせることがわかってきたということ、またこのためにはNADを増加させれば良いことが示されました。
これまで動物を用いた研究で、NMNの投与によって、さまざまな臓器に存在するNADが増加し、加齢に伴い生じる疾病が抑えられることが明らかとなってきましたが、2019年、慶應義塾大学およびワシントン大学の研究グループが、NMNが健康なヒトに①安全に投与可能であること、②投与した量に応じて体内で代謝されていることが確認されました。
NMNはヒトにおいても最も期待されている抗老化物質であり、現在すでにNMN点滴療法は、国内100以上の医療機関で行われております。
当クリニックでもNMN点滴療法を導入しましたので、ご希望の方はお問い合わせください。
<参考資料>
慶應義塾大学プレスリリース
世界初 抗老化候補物質NMNをヒトに安全に投与できることが明らかに
→ https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2020/1/21/28-66964/