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最新のニキビ治療(日本皮膚科学会中部支部学術大会)

週末、日本皮膚科学会中部学術大会に参加してきました。

眼科でも眼瞼など眼周囲の皮膚疾患の患者さんが来院されるため、皮膚科領域の学会や講習会に時々参加させて頂いております。
今回はまず、「世界に並んだ日本のニキビ治療〜ガイドライン2017」というタイトルのシンポジウム聞いてきました。
2008年にアダパレンが国内に導入され、2015年に過酸化ベンゾイル (BPO)が使用可能になりました。これにより、現在ではアダパレン、BPO 、抗菌薬を組み合わせた併用療法が強く推奨されています。(慢性期には抗菌剤の使用は推奨されません。)このBPOというお薬ですが、欧米では1960年代から使用されているとのことです。日本国内に導入されるのに、どうしてこんなに時間がかかったのかわかりません。
また抗菌剤についてですが、多く使用されているレボフロキサシンに耐性のアクネ菌が増加しており、ドキシサイクリン(ビブラマイシン)やミノサイクリンが推奨されるとのことでした。
また梅毒、HIV/AIDSの現状についての教育講演を拝聴してきました。
梅毒においては、この10年間で患者数が約10倍と急増しているという現状について、HIV/AIDSに関しては治療薬の進歩によりHIVに感染してもAIDS発症を抑制することがかなり可能になってきてますが、一生服薬が必要であり、特に発症率の高いアフリカでの援助が課題であるというお話を伺いました。
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