バイオレット光が近視進行を抑制する。
近年の近視人口の増加は、国内でも大きな問題となっています。
長野県眼科フォーラムで、慶應義塾大学眼科の鳥居先生から「現在の近視進行抑制方法とその効果について」という講演を聞きました。
鳥居先生は、近視研究の第一人者です。
近視の進行が屋外活動(外で遊ぶこと)で抑制されることは証明されている事実ですが、鳥居先生を中心とした研究グループは屋外環境光のバイオレット光が近視の抑制に関連していることを報告しました。
とても画期的な報告で、NHKなど多くのメディアで紹介されました。

現在、バイオレット光を利用した近視抑制方法、例えば電気スタンドとか、バイオレット光を透過させるメガネによる治療も研究されています。
これに加えて、累進多焦点コンタクトレンズや低濃度アトロピン点眼の研究もあり、今後これらを組み合わせた近視抑制方法が使用可能になってきそうです。