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近視の研究

10月29日(土曜日)に、慶應義塾大学三田キャンパスで開催された近視研究会学術集会に出席してきました。

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日本を含んだ東南アジア諸国では、近視になる人々の数が増大してきており、近年大きな社会問題となってきています。

本邦では、こどもの齲歯などは近年減少してきているにもかかわらず、近視の人は中学入学時で約40%、高校卒業時には約80%まで増加します。

たかが近視と思わないでください。そのうちの約10%は高度の度数の近視で、緑内障・網膜剥離・黄斑出血・網脈絡膜萎縮など失明につながる危険性があります。

近年の臨床研究では、屋外環境光が網膜に当たることで近視抑制効果があることが分かってきました。すなわち屋外活動(外で遊ぶ)が近視を抑制する効果があるということで、近視研究会では1日2時間の屋外活動を勧めています。

両親が近視の方でも、外で遊んでいると近視になることを防ぐことができたというデータもあるそうです。

あと、シンガポールで研究が始まった低濃度アトロピン点眼により、ある程度の近視抑制効果があることが分かってきております。本邦でも臨床研究が始まっております。

会場を出たら日が暮れており、東京タワーがきれいでした。

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